筆者のこと。
自分のことを忘れないために書いておく。
この世界には、好きなことと、まだ好きでないことだらけだ。
きらいなのは「不寛容」だけでありたいと思っている。
出版業界で暮らしているので本はそれなりに読むが、暗いフィクションがにがてだ。暴力的な表現もだめだ。そういうものは現実のなかにあふれていて、せめて本の中では楽しい夢を見ていたい。
日本語を教える仕事もしている。本屋さんで教材を選んでいる人には心の中で声援を送るし、たまにいっしょに選んであげることもある。お金をいただくが、生徒さんが払えないときは、母国語や、文化的知識やレシピなどで代替することもある。
学校の勉強がつまらなかったから、本や人に教えてもらった。学校の勉強は大切だということと、学び方を自分で工夫できれば何倍にも面白くなることがわかった。教える側になったけれども、学校になじめない子の相手をすることが多い。
自分の時間が何よりだいじだ。ともだちはえらぶ。
音楽が好きで、生まれ変わったらオルガンになろうと思って徳を積んでいる。解脱はとうぶんできそうにない。